土地の評価入門の入門 2018.8.1
ちょっと想像してみてください。
あなたは今、念願のマイホームを建築するための丁度いい土地を探しています。
同じ道路に面した場所にいくつか売りに出ている土地があるようなので一緒に見に行きましょう。
1〜3の土地は全て同じ面積という前提で読んでみてください。
1.ぱっと見ると正方形の土地です。理想の形です。
でも、奥の方をよく見てみると崖状になっているようです。
2.道路に面する間口がとても広い土地です。その代わり奥行きが短く、なかなか横長の家が建ちそうです。
3.2.の土地とは反対に、奥行きは充分にあるのだけど、道路に面する間口がとても狭い土地です。ガレージは欲しいけど車を停めるのが大変そう。
4.間口も奥行きも悪くはないけど、三角形の土地。どんなおうちが建つでしょう。
このような4つの土地が同じ道路に面していて、同じ面積だからという理由で、同じ値段で取引されるでしょうか?
実際には土地の形状や使い勝手に応じて値段に差がつくことでしょう。
細かい話は抜きにすると、相続税の計算上、土地の評価は対象となる土地それぞれの個性を反映して行います。
路線価地域に所在する土地は各路線に付された路線価に基づいて評価していきます。
上記以外にも2つの道路に面している土地や、正方形で平坦、形も真四角で申し分ないのだけど、とにかく広すぎる!という土地・・・。
職業柄、電車などでの移動中、「あの土地はどうやって評価するのか?」ということを考えてしまいます。
路線価は国税庁のホームページで、土地の所在する住所が分かれば確認できます。路線価は1㎡あたりの価格が千円単位で示されています。
これに面積をかければあなたの所有する土地の大まかな相続税評価額を知ることが出来ます。
是非一度お試しください。