外貨の評価 2019.2.25
相続税や贈与税を計算する上で外貨の評価はどのようにするのでしょうか。 外貨は邦貨換算する必要があります。 相続の場合は被相続人の死亡の日、贈与の場合は贈与により財産を移転した日の最終の対顧客直物電信買相場(TTB)によります。 TTBとは、Telegraphic Transfer Buyingの略で、外貨を円に替える場合の為替レートのことをいいます。 金融機関が顧客から外貨を買う(buy)ときのレートです。もっと分かりやすく言うと外貨を円に替える場合のレートです。 このレートは金融機関ごとに多少違いがあるので、国税庁では納税義務者の取引金融機関の公表しているものを使用すると記載されています。もし、その金融機関が為替レートを公表していなければ、任意の為替レートを使用して差し支えないでしょう。今ではインターネットで簡単に過去の為替レートを調べることが可能です。 また納税義務者ごとに取引金融機関が異なる場合は、それぞれ異なる為替レート使用する事になりますが問題ありません。 土日や祝日で、課税時期に相場がない場合には、課税時期より前の日の相場のうち課税時期に最も近い日の相場によります。課税時期の前後ではなく、課税時期より前だけとなりますので注意しましょう。 また外貨建の債務がある場合には、資産と同じ様に邦貨換算します。このときに使用するのは、TTS(対顧客直物電信売相場)です。 外貨の評価は間違えると、大きく評価が変わってしまう可能性があります。 評価する財産に外貨がある場合は一度ご相談ください。