確定申告を終えて 2019.3.26
平成30年分の確定申告、無事終えることが出来ました。税理士事務所にとっては繁忙期と言えるシーズンですが、年に1度この時期にだけお会いできる人もいらっしゃいますので、楽しみでもあります。
そんな中、色々と感じたことがありましたので書き留めておこうと思います。
平成最後の確定申告ですが、税務署の用意している既定の書類の様式は元号ベースで作成されています。いっそ西暦で統一すればいいのに、と思ってしまいました。
実務的には平成30年分から配偶者控除・配偶者特別控除の改正が施行されています。
一番大きく変わった点は、納税者本人の所得金額に要件が設けられたことで、一定額を超えると段階的に控除額が縮小されることとなり、これまで38万円の配偶者控除を受けることが出来ていた人であっても、控除を受けられなくなるケースがよく見られました。
また、適用初年度だったせいか、源泉徴収票を見ると給与を支給する会社側が控除額を誤って適用していることもごくたまにですが見られました。
同時に配偶者特別控除についての改正も施行されましたが、これまでのいわゆる「103万円の壁」と所得税法上は150万円まで拡充されたため、配偶者特別控除を受ける人の所得税の負担が若干和らいでいるという場合もありました。
制度は短期間のうちに変わっていきますが、実感としては個人への課税強化という印象です。「知らずに損をした」というようなことがないようにどんなことでも気になることがあれば一度ご相談ください。