財産評価
広大地の評価方法の見直し 2018.3.1
続税の財産評価の中で、広大な土地を所有している場合、要件を満たすと評価減をとることができます。 これを改正前では広大地評価と呼び、三大都市圏にあるのか否か、またその地積がどれだけの規模なのかに応じて軽減額が変わります。 『広大地の評価』の適用対象の判定の為のフローチャート】→改正前 広大地評価を利用するにあたって、改正前では適用要件が曖昧で、利用したことに伴う評価減を不服とする国税局と、裁判所で争うケースも少なくありませんでした。 例えば、上記フローチャート4つ目の『その地域における標準的な宅地…
ゴルフ会員権は相続財産!? 2017.12.21
相続税の計算をする上で対象となる財産は、被相続人が亡くなった日現在に所有していた財産の全てです。 案外見落としがちですが、ゴルフ会員権を所有している場合、その権利も相続財産に含まれます。 ゴルフ会員権とは、会員制のゴルフ場を利用できる権利の事をいいます。 預託金(無利息でゴルフ場に預ける保証金のようなもの)を預けたり、株式が発行されたりするため、資産として取り扱われます。 過去には高額で取引された時代もあった為、実際にゴルフをプレーするという目的以外にも投資目的で購入されていた方もおられるでしょ…
時価のない財産を評価すること 2017.10.24
今回は相続税・贈与税における取引相場のない株式の評価についてのお話です。 「取引相場のない株式」とは、これは通達の言葉ですが、なんとなく字面で「非上場の株式なのかなぁ」と想像することは出来ると思います。 上場されている株式の場合は、取引時間内であればインターネットで1秒単位で時価を知ることも容易に出来ます。 しかし、「取引相場のない株式」と言っているのですから、何をよりどころに時価とすべきでしょうか?過去の取引事例も通常はないでしょう。 では、どんな人が取引相場のない株式を所有しているでしょうか…